GW、いつものことですが女川の中もぶらぶらしてみました。(2015/5/3,6)

女川を紹介する記事なんていくらでもネットに転がってると思いますが、僕が見てるところはそれなりに面白みがあると思うので、乞うご期待です。

新緑がきれいです

どこでもこんなもんだろうとは思いますが、GWの女川は新緑がきれい。新しい葉っぱは新鮮で、若い。新たな息吹。

でも、逆側とか駅の方とかは木を伐採しまくってたり、崩しまくってたりですが..。この写真は照源寺方面を写したもの(だったかな?)です。

順番がおかしくなっちゃうけど、その駅側の山もお見せしましょうか。こちらです。

以前、熊野神社というものがありまして。元々は(あくまでも僕が知ってる範囲で、ですよ♪)、鬱蒼とした森の中に鎮座まします我らが神よ!!って感じのいい雰囲気の中に社殿があったのです。

それが、いつの間にか、木が伐られ、やけに人工的な傾斜面ができ、長くまっすぐな階段まで付けられ(本来の参道入口は全く別の場所にあったのです)、街や海岸に向かって偉そうに姿を顕してしまい、それってどうなのかな、という状態になってました。

この写真は、その熊野神社の成れの果て。神社があった山の、駅側ががっつり削られてます。これは、本来の参道入口のあたりからみても、丸裸になった山が見えるぐらいですから、思いっきりやっちゃってんのね。

新駅の周辺

まずは、地域医療センターのある輝望の丘を下って、駅へ向かう坂道です。完成形かどうかはわかりませんが、仮設道路という趣ではないです。

ただ、現状では、輝望の丘から向かうと、いったん、398号線まで降りてから、また同じような方向に登ることになるので反対側からのアクセスに不都合があります。

輝望の丘からまっすぐ向かえるようになれば、5分程度時短できると思います。

駅は省略してっと。

あ、ちなみにGW後半初日のこの日は駅前広場が賑わってましたよ。JRで女川を訪れても、他に行き場所がないわけですから、そうなるに違いないわけですけど。

これは、駅前を抜けて女川総合運動公園へ向かう登り道の入口付近です。階段はなんなのかよくわかりません。

その先の道。なんとなくですが、ここは前の道路に近いイメージじゃないかなと思います。PL教会があったあたりですね。

そして、小学校があって、役場の仮庁舎があって、運動公園に続きます。

写真は載せませんが、役場手狭になってるらしく(中央からいろんな人がやってきてるんでしょうね)、増設してました。入口前の駐車スペースも、一階部分を駐車スペースにした庁舎に変わってました。

運動場の裏山

裏山というより、本山というか、山じゃないですね。。つまり、運動公園内の奥まったところにある自然遊歩道的な部分です。長い滑り台があったり、アスレティック施設があったりしてて、展望台もあります。

でも、このあたりが、立ち入り禁止区域に設定されてるんですよ。理由は不明です。

芝生の丘の八重桜がきれいな季節ですが、その先は入ってはいけないようです。

でも、入りましたけど。

これが、先述した展望台です。ここも、階段の登り口が撤去されていて、入れないようになってましたが、登ってしまいました。

年配の方は無理でしょうから、真似をしないようにお願いします。実際、危険です。階段の残ってる部分もやや不安定でした。

でも、ここからでも、結構、港や街が見えるので、おすすめスポットではあるんですよ。その写真をどうぞ♪。

碧い海がきれいです。新緑もきれいです。

実際は、海はほとんど見えなくて、ほとんど林の中にいる感じになります。木々の隙間から海が見えます。写真は、ズームしてあるので、普通にこれだけ視界が開けてるわけではないので、写真に騙されないようにしてくださいね♪。

ここから、いよいよ裏山です。裏山の遊歩道です。すずめばちに注意しろの張り紙が架けてあり、ちょっとびびります。立ち入り禁止のロープを越えて入ります。立ち入り禁止ですので、入口部分は掲載しません。立ち入る際は、自己責任です。

とはいっても、なぜ禁止なのかわからないぐらいで、雑草雑木が生い茂ってるわけでもなく、しっかりと歩けます。ただ、地震の影響で道の谷側が崩れてる箇所がちょくちょくあるので、そこだけは注意が必要です。

桜は終わってましたが(年によってはGWまで残っているときもありました)、つつじが咲き誇ってました。女川に来てここを見ないなんて、見せないなんてもったいない。

GW前半ぐらいなら桜もまだあったんじゃないかな。福島の花見山のちょー地味版とでもいえる桜もまたきれいなんですよね、ここ。

そして、遊歩道の頂上付近から眺めた風景がこちら。

多分、女川の背後から、街と海を眺めるのに最適絶好なポイントだと思うんですよ。これを見ないなんてもったいない。

もっと高くて見晴らしのいい場所もあるとは思うんですが(※)、ここは行きやすいところですし、年配の方でもゆっくり歩けば充分余裕だと思います。

(※)熊野神社があった場所の後ろの山の高いところにも展望台があるみたいで、三十三観音遊歩道の展望台だと思うんですが、そちらも立ち入り禁止だし、なんか木が刈られてて、地盤も危険に思えます。

このまま落下してくるんじゃないかと..。

では、ここで動画をお届けしましょう。このつつじの道と、頂上からの海を眺めたものです。

運動公園の周囲

遊歩道を出て、運動公園住宅の手前あたりで駅側を見ると嵩上げ真っ盛りなわけですが、一つの丘がぽつんと取り残されてます。

これは、共同墓地の丘です。

震災のときは、この墓地にJRの車両がひっくり返っていて、その横を、お墓の状況を確認しにきてる人が歩いてるという、シュールな光景が見られたものでした(車両があったのは、隠れてる側のもっと低いあたりです)。

こちらは、人工芝化され、コバルトーレ女川のホームグランドとして本格稼動している、多目的運動場から日蕨方面を眺めるとある、溜池状のもの。

これを見たから楽しいということは全然く、蔵王のお釜みたいだ、と嘘を吐いてもすぐばれます。

そして、このあたりも立ち入り禁止ですね。

日蕨方面は、エルファロへ行く道だけが活きていて、あとはどこにも行けないようです(でも、石浜方面に行きたかったので、実はそちらにも入って通り抜けてしまいました)。

その立ち入り禁止区域では、やはり嵩上げ工事だらけで、面白みがないのですが、浄水場から流される水が、名瀑っぽく見えるので、その動画をお届けします。

宮ヶ崎の神社

とにかく、あちらこちらが工事中なのでどこへ向かうにしても苦労するんですけど、石浜、宮ヶ崎あたりの神社に参拝しようと思ってたんですよ。

白山神社は崩れ落ち、熊野神社が移転のため、仮殿になっている現在、きちんとした神社は大切にせねば。ただ、だいぶ歩いて疲れてきたので、石浜の熊野神社まで行くのは諦め(あるかどうかもわかんなかったし[Google ストリートビュー上ではしっかり存在してます])、宮ヶ崎の神社にいきました。

まずは山祇社。参道入口が立ち入り禁止になっているためだと思いますが、仮設参道ができてました。

ここを渡るだけでも、ちょっとおっかなびっくりですよ。

境内、本殿はこんな感じ。本来は、ひなびた、静かで、雰囲気のあるところですが、ちょっとものものしい。国旗の旗竿が、工事関係の棒みたいに見えるんですが、なんなのでしょう。

ここの枝垂桜もいいので、もう少し前に来たかったところです。昔の写真を探せば出てくるはずですが、そこまではしませんので、いい時期に訪れてみてください。

続いて、山祇社近くの、三杉稲荷。

こちらは、存在そのものを知らないでいて、たまたま、集落の出口を探していたら(立ち入り禁止区域が多過ぎなんですよ!!)見つけました。こじんまりとしていながら、静謐で凛としたしっかりした佇まいです。

波切不動尊

不動尊。不動明王は仏教だと思いますが、仙台にある中山不動尊は神社みたいだし、よくわかりませんね。中山不動尊は神仏混交らしいですが。

そんな不動尊が女川にもあるわけです、それが波切不動尊。

輝望の丘から女川駅に下りていく途中の横道に入ってずんずん歩きます。写真は奥側から輝望の丘方面を見たものです。

この波切不動尊。前に訪れたときも、嵩上げ工事区域のぎりぎりにあって、横はぐちゃぐちゃ、奥もぐちゃぐちゃの状態で、参道は震災の被害もそのままだし、この先も生き延びられるのか心配しておりました。

が、まだしっかり残ってました。その参道からの動画をご覧ください。へんな蛙みたいな声も入ってますので、自然を感じたい方にもよろしいかと思います。

望郷山の横の林道

望郷山というのがありまして、今は鹿だらけで、鹿と遭遇するとちょっと怖いのですけど、鹿なんてやさしい草食動物で全然怖くないなんて言っちゃうそこのあなた、近くで走ってるのに出遭うとすごい迫力ですよ、まじで。その望郷山の林道をご紹介します。

不法投棄があとを絶たないため、車が通れる道だけど、車両は侵入禁止になってます。だから、森林浴にもってこいです。ハイキングが好きな方にもお勧め。とはいえ、変な気質の犯罪者予備軍が大量に跋扈している現代ですから、危機管理はしっかりとしてください。

ここは、人は通行可能で、立ち入り禁止ではありませんので、そこはご安心ください。きぼうの鐘商店街というのがあるんですが、そこからやや高いところにある旭が丘という住宅地の端っこを通ります。女川駅ではなく一つ手前の浦宿駅の方が近いです。

林道入口には、この湯殿山神社が鎮座しております。

林道に入ったら、あとはただ只管歩きます。山の中ですから、まずは登り、そして下り。緑の中で空気が新鮮で、木漏れ日も楽しいです。

入口からしばらくは土の道路で、途中、激しく抉られていて歩きにくいですが、途中から舗装されてます。

途中、大き目の岩がごろっとしてたりします。

急に、こういうものが、そこだけにごろごろしてるのを見ると、不思議に思います。

神聖な気分にもなろうというもの。山中なので足元はよくないものの、近くまで寄れます。近づいても特に面白いものはなかったですけど。

林道の頂上付近まで登ると、万石浦が一望できます。これがなかなかの景色です。

個人的には、湯殿山神社からすぐの工事関係の資材置き場から、電波塔のある小高い山に登ったところからみた万石浦が超お勧めなんですけど、なかなか厳しいコースで崖から落っこちそうになるので、今回はご紹介しません。

やはり新緑の威力でしょうか。

この林道の途中での動画がありますので、こちらをご覧ください。といっても、蛙のような鳴き声が気になって撮ったものなので、動きはないし、すぐに音声だけに切り替わります。

ついでに鷲の神公園も

鷲の神公園も立ち入り禁止でした。もちろん、入り込みました。散った八重桜の花びらがたくさんでした。

広場が上下に二つあるのですけど、上の方は大東亜戦争戦没者の慰霊碑がありました。それが、なくなってました。驚きました。

下側の広場は、震災犠牲者のご遺体を一時的に土の中に埋め、掘り起こして火葬した後、桜の木を植樹していたのですが、きれいさっぱりなくなってました。おどろきました。

どうも、いろいろ統合して新しい施設にするようにも思えましたけど。

その鷲の神公園からも、女川の街がきれいに見えるので、お勧めスポットの一つとなります。

ただ、木々に邪魔されるので、きれいに見える場所を探してくださいね。

大沢と万石浦

この記事では、女川めぐり、最後の章になります。

まずは、渓秀院。小さな集落の奥に荘厳な佇まいである立派なお寺です。

浦宿駅から石巻方面へ進み、サイトウ自動車さんから横に入ります。小さな集落で、小川も流れていて、このへんも散策にいいところです。

奥まったあたりまで進むと渓秀院への看板が出てまして、そのさらに奥も広場があって良い所らしいですが、僕が行ったときは重機がたくさんあったので、どんなものかわかりません。

渓秀院は、お山の雰囲気がよく出ていて、しゅっとした階段を登って、門をくぐったところです。写真は途中にある仏像さんです。

雰囲気ありますよね。

こちらは、延命地蔵菩薩。

ちなみに延命地蔵菩薩経というお経は偽経だとWikipediaに載ってました。

さて、最後です。近くから万石浦を眺めましょう。

渓秀院へ入ってきた道とは別の道から戻ります。398号線に出たらそのままちょっとだけ石巻方面に進むと、安住というバス停があります。そこのもう少し先から石巻線をくぐって万石浦に出られます。

すると、こんな風景が見られます。

このへんも津波の影響があったため、白いコンクリートの防潮堤がありますが、それはそれとして、穏やかな万石浦の水面を見ることができます。

湖のような、でも先は海と繋がっているので、海なんだと思いますけど、ほとんど周囲を囲まれているので穏やかです。

そこから女川・浦宿方面に戻ると、ホテル華夕美の敷地に入れます。

その駐車場からは、万石浦も見えますし、石巻線もすぐそばを走っているのでこんな写真も撮れます。

人様の土地なので、あまり勝手に使ってはまずそうな気もしますが、なんとなくふらふら歩いてる分には宿泊客と区別もつかないと思うので、よしとしましょう。

なんなら、華夕美に宿泊すると、万石浦の夕景なども見れら、絶景なので、それもお勧めです。

この章については、なかなか行きにくい場所だと思うので地図を掲載しておきます。

また、他にもお勧めスポットがありますので、こちらをご参照ください。


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お読みいただきありがとうございました。

以上

May 10, 2015
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