他の被災地を見てみようという大層な考えがあったわけでもなく、最近は母と外に食べに行くことが増えてるのですけど、残念ながらただ車で走っても、特にここで食べたいとか、これが食べたいとかそういうのもなくて、なかなか困るわけですよ。結局、蛇田のイオンのどれかの店でとなって、混んでたり興味もなかったりで。
たまたま目に付いたところに入っても、良かったこともあまりなく、グルなびで探してもどうなんだろうなーという情報が多い。
そんなわけで、どっちに行く?みたいになってしまうので、じゃ、たまにはあっちに行ってみますか、ということで南三陸へ向かうことにしたのだった。
それにしてもいい加減なもので、当然、海側を通って行くのがいいでしょうと思ってたんだけど、ガソリンが少ないというので、結局、いつも給油しているスタンドに寄るために石巻を経由することになってしまった。
これは旧女川第一小学校の通学路の八重桜
45号線を北上しました。石巻の赤十字病院の横を抜け、道の駅上品の郷で休憩。さらに北上し、高名な柳津虚空蔵尊などに脇目も振らず、その先で45号線が東北東に進路を変えて、JR気仙沼線と並行する形になる。ようやく志津川湾に出る。ここでまた北へ向かい、ホテル観洋があって、あ、あれじゃんというのが見つかった。
南三陸町防災対策庁舎。いろんなとこから(車のナンバーを見ただけ)人が来てました。母が誰かとちょっと話したみたいで、「お金を落としていこうかと思って。」みたいなことを言ってたみたい。
やっぱりちっちゃいね。この規模の建物が、海のすぐそばにあって、それを防災庁舎にするというのは、無理があったってことになります。結果的には、ですけど。多分、震災遺構として残すことになると思うんですけど、ただの鉄骨だし海水かぶってるし、保存するのも大変だろうな、と思います。
実は、ここに入る道のそばに看板があったんだけど、それが南三陸さんさん商店街。でも看板に気づかなかったので、ここでPCをネットにつないで場所を確認したりしてて、タイムロス。
きらきらうに丼か何かを食べたいと思ってたんですけど、もう12時を回っていて、列ができてて、並ぶのが嫌いな僕と母は逡巡したことはしたけど、面倒になってやめるかとなり、ちょっとうろうろしただけで、終了~。
GWだからというのもあるけど、しっかり人が集まってきてて、商店街の人は嬉しかったんじゃないでしょうか。
それほど便のいい場所じゃないんだけど(JR線もここはBRTで、来やすい感じは無い)、やっぱりメディアでの取り上げ方に拠るんだろうね。
身につまされます。℃-uteの『次の角を曲がれ』を思いだした。
これはBRTの志津川駅。BRTはバス高速輸送システムのことで、つまりバス路線です。専用レーンを走るところと、一般道を走るところがある。全線が専用レーンになれば、結構良さそうだけど、それより鉄道にして欲しいと思ってる人が多いんじゃないかなと思います。
さんさん商店街を出て、今度は南下。ホテル観洋の横の店を覗いたけど、興味を惹かず、また南下。海のみえるカフェというのを見つけて立ち寄ってみたものの、GWの掻きいれ時という考えがないようで、一人でやってるので食事は出せないとのことでした。海が見えていい雰囲気だったんですけど..。残念。また南下。同じ道を戻るのもつまらないので、398号線に入りました。
時間だけが過ぎていくので、何かあったら入ることにして、見つけたのがこちら。店の名前はわかりません。
基本はラーメン屋さんです。でも、そこで見つけてしまいました。究極のふかひれ丼(いや究極じゃなかったかな。なんだっけ??。なんかそれっぽい枕詞だった)、1200円。
で、ネットで探したら見つけた。ネットってすごいね。ここだ。いい味のおやじと奥さんだった。が、ふかひれ丼は失敗だった。海草ラーメンだかなんだかにしとけばよかった。1200円のふかひれじゃ、期待する方が間違いだったか。。なんかレトルトのとろとろスープをご飯に乗っけただけだと思う。そのレトルトも店で売ってたし。
その店の前で撮影した海。それにしても志津川湾はでかいなー。女川とは全然違う。
その後は、神割崎を回り、追波湾に出て、北上川に沿って石巻方面へ。大川小ってこのへんじゃなかったっけ?とか話しながら、まーそこに行ってどうするってこともないしなー、で、そのまま走り続け、再び上品の郷の前を抜けて無事帰宅しました。
398号線をそのまま走れば女川に着くし、ブルーラインも見てみたかったんだけど、ヨークベニマルで夕食の買い物をすることにしてたので、そうなったのでした。
5/3は熊野神社の例大祭ということもあって、どこにも出かけずでした。翌日5/4。南三陸での失敗を反省し、かなりネットで念入りに調べまくり、ここにしようというのをようやく見つけたのでした。
このへんもなかなか足を運ぶことがなかったので、いいかもな、と。
桃浦には、浦宿からも行けるんだけど、とっても狭くて怖い道なので、渡波から行きました。それでも、カーブが多くてなかなか怖い。
写真は、最寄のバス停にあったツリーハウス。
この日の目的地は、cafeはまぐり堂。ここのサイトはシングルページになっていてしゃれ乙ですね。簡単に言ってしまえば、古民家カフェ。そう言ってしまうと、はーんって感じにもなりますけど、しっかりしたお店でした。蛤浜という場所にあって、やはり津波で大変なことになり、これではいかんということで、>蛤浜再生プロジェクトとしてこのcafeが始まったのでした。
この日は、デジカメを家に忘れてきたので、母の携帯電話のカメラで撮影しました。だから、全部いつもと違って縦長になっております。
古民家だけあって、落ち着きがあるし、天窓とか水槽とかも良いです。海の見える席もあるし、外にはパンを焼く窯と米を炊く竈も。接客も丁寧で、とても石巻の裏側って感じがしない。
行きにくい場所ではあるけど、もし、僕が女川に引っ越したとしたら、通いたい店No.1です。平日の空いてる時に、だらだらしたい。石巻や仙台の画一的な街並みに飽き飽きしてる人、ゆーーっくりしたい人にはお勧めです。
はまぐりセットをいただきました。昼前に着いて、その時は席に余裕があったけど、食べ始まる頃には満席に。しかも、その後もどんどんお客さんが来ます。
はまぐりセット。すごくいいものだとは思いませんでしたけど、でも、良かった。パンにしたんだけど、おにぎりの方が良かったかも。でも、パンも海苔が貼ってあって和食風ではありました。
コーヒーは多賀城のなんとかという店のものだとかで(この日はって言ってたかな)、丁寧にドリップしてて、おいしかった。
やっぱり海がすぐ近くにあって、天気がよくなかったのもあって、ちょっと怖い。波の音もね。。
そして、この日はコバルトラインを通って鮎川へ。コバルトラインはぐねぐねした道が続くし、決して景観がいいわけでもなく、たまに海が見えるといったくらいで、かなり退屈です。ようやく、牡鹿半島の先っぽに着くと、昔は盛況だったドライブインが廃墟になってました。
御番所公園から。
霊島と謂われる金華山です。
すぐそばに見えるのですけど、船で渡るには鮎川港から牡鹿半島を回り込む形になるため、外洋に出ちゃうので、結構、揺れるんですよね。僕にとってはつらいところです。
半島を挟んで金華山の逆側には、猫がいっぱいいる島として有名な田代島もあります。
さて、鮎川にも仮設商店街があります。それが、おしかのれん街。
基本、ランチを兼ねて出かけてきてるのですけど、なぜか、この日は早めに出てしまったのか、ここの着いたのが10時半。まだご飯屋さんやってないし..。
そんなわけで、物販のお店を冷やかして、すぐ離脱。
鮎川は、まだまだそのまんまな雰囲気でした。土もあんまり盛られてないし。女川が特別なんだろうな。石巻は広すぎて、大変だとも聞きます。
ほかに当ても無く、同じ道を戻る気もせず、ただただ、牡鹿半島の西側を北上します。
十八成浜です。くぐなり、と読みます。きれいで広めの海水浴場だったんですけどね。
写真をいくつかどうぞ。
これ、月浦というとこです。慶長遣欧使節がローマを目指して出帆した地で、ここを入って右側に、支倉常長の像があります。
そんな場所だから、写真の建物って、仮設のお店かなって思ったんですよね。そしたら、一般の方の住居でした。ここにまで、仮設住宅があるのか、と。
そうこうするうちに、再び蛤浜のバス停のツリーハウスを見て、渡波に戻り、仕方なく、震災の何ヶ月か後に訪れて食事をした店に行きました。食事処あむ。イオンの反対側のファミマの奥。ここは悪くないんだけど、選択を誤りましたね。あんかけ焼きそばにしたんですけど、焼きそばをいったんフライパンで炒めて焦げ目がついたのにあんかけが乗ってるイメージだったんですけど、麺がぐねってしてた。そこが残念。まいっか。
普段行かないところを、ちょこちょこ回れた今年のGWでした。南三陸と牡鹿半島ではだいぶ様子が違ってるのが確認できました。
以上